創業50年神社仏閣設計施工 織戸社寺工務所日本の美と匠の技を未来に傳える

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社務所・寺務所・客殿・庫裏の工事・リフォームも宮大工にお任せください

宮大工による社務所・寺務所・客殿・庫裏の工事・リフォーム

客殿と社務所・寺務所は、それぞれ別の建物になっている場合もありますが、「多くの参拝客が集まる場」と「職員様の仕事場」が近い方が便利であることもあり、一つの建物で両方の機能を併せ持っている場合もあります。

その客殿の中でも、「大広間」は、年中行事や法事など、多くの人が集まる際に皆さまに快適にお過ごしいただける場です。

その大広間を円滑に利用するためには、「とにかく広い部屋があればよい」という考えだけでは、建てた後で問題になることもあります。

客殿や参集殿、儀式殿、社務所・寺務所を建てる場合は、計画の段階で、次のようなことを考慮する必要があります。

建物のどこに配置すればよいか

大広間への入場と退出の経路や、化粧室への経路など、大広間を中心としてあらゆる人が移動する動線を想定して配置を決めることがとても大切です。また、それらの部屋の配置場所によって耐震強度にも影響がありますから、事前に適切な設計が必要になります。

化粧室や台所等の付帯設備

大勢の方がお越しになる場合のことを想定して、大広間の最大収容人数を考慮した規模の化粧室を設えることも必要です。また、ちょっとした料理ができる台所を設えれば、会食や法事にも対応できて便利です。

弊社では、このように参拝者の立場で考え、「皆様にいかに快適にお過ごしいただくか」という視点で、水周りを含めた平面計画をご提案いたします。

尚、大広間が便利に利用できる仕様になっていれば、地域の方々の文化交流の場として開放し、様々な集会にもご利用いただけますから、お寺や神社が多くの人が集まる「地域の拠点」として貢献することも可能です。

  • 新築
  • 建て替え
  • 改修
  • 移築
  • 増築
  • 雨漏り修理
  • 屋根替え
  • 耐震補強
  • 部分補修
  • 水漏れ修理

施工事例

事例紹介1

客殿の施工事例1-1(外観) 客殿の施工事例1-2(内装)

こちらの寺院には、もともと客殿や庫裡などの建物がなく、人が集まる行事は本堂で行っていました。

そこで、ご住職と檀家の皆さまが話し合われ、「法事の後の食事や地域集会などの際に本堂を利用していたが、本来は、客殿や参集殿を設け、本堂では宗教行事だけとしたい」「本堂では化粧室や台所もなく不便なので、40人以上で利用できる客殿が必要である」ということになり、弊社にご相談をいただきました。

ただし、予算と敷地に制限があり、なおかつ本堂のすぐそばに建てる立地条件だったため、社寺建築に相応しい外観にすることと、多くの人が集まる施設として、トイレや台所・空調設備などの利便性の高さを両立する必要がありました。

ご住職や建設委員の皆様のご意見を伺って設計案を練り、バリアフリー化などのご意見を戴いて幾度かの設計変更を経て、皆様にご納得いただける間取り、利便性、立派な外観の客殿を建てることができました。

事例紹介2

廊下の施工事例(施工前)
廊下の施工事例(施工後)

こちらの神社では、七五三や初詣など、人が多く集まる際に、社殿に向かう渡り廊下が混雑して困っていました。

しかし、渡り廊下全面を建て替えると、費用も大きく、工事期間中は廊下そのものが使用できなくなるため、既存の廊下を残して、日常社務や行事開催に支障が出ないよう、増築して廊下を広くすることになりました。

この増築工事によって、社殿への往路と復路を分け、渡り廊下の混雑を解消することができました。

また、既存部分の耐震補強を行い、地震に対する安全性も格段に向上しました。

事例紹介3

客殿の施工事例2

こちらの神社では、それまでご使用になっていた社務所が経年による痛みと歪みが大きくなったため、思い切って建替えを決断されました。宮司様のご希望により、大広間、社務スペース、化粧室や台所の付帯設備、待合所、札売所の機能をすべて持つ、格好の良い社務所が完成しました。

この工事は宮司様の多様なご要望にお応えするため、神社建築に精通する設計士に設計管理・役所手続等を依頼し、弊社は木部大工工事を中心に施工いたしました。


寺務所・社務所・客殿・庫裏の工事・リフォームでよくあるご質問

障子や襖の動きが悪くなっています。どんな対応が必要ですか?

建具の動きが悪くなることは、珍しいことではないので、ほとんどの場合は、比較的簡単に直ると思います。市販の潤滑スプレーだけでも改善するかもしれません。潤滑スプレー等では簡単に改善しない場合でも、大工が現地に伺って、建具の調整をすれば、滑らかに動くようになるでしょう。

一部の案件で、建具の問題ではなく、建物全体が傾いたり歪んだりしていて、簡単な調整だけでは直らないケースもあります。この場合、大掛かりな作業が必要になりますし、状況によっては、大規模な改修工事が必要になることもあります。

簡単な調整を施しても、障子や襖の動きが改善しない場合には、どの程度の作業が必要なのか、宮大工に調査を依頼した上で判断することをお勧めします。

社務所が雨漏りするようになったのですが、建て替えなどの大掛かりな工事が必要でしょうか?

社務所ほどの大きな規模の建物になると、雨漏りの原因特定は難しいケースが多くなります。客殿も同様です。

社務所の室内側から見て、よくわかるほど濡れていたり、シミになっていたりする場合には、その周辺の天井裏に入って点検すれば、原因と修繕方法を見つけることができることが多いと思います。

雨漏りの明確な場所や、原因が特定できなかったり、構造上の問題が伴っていたりする場合には、部分的な補修で対処できないことがあります。その際には、屋根替えが必要になるかもしれません。

雨漏りが起こってから長期間放置しておくと、小屋裏で木材が腐食してしまい、大規模な修繕や建て替えが必要になる場合もあります。被害や工事費用を最小限に抑えるために、雨漏りを発見したら、すぐに社寺建築の専門家である宮大工にご相談ください。雨漏りは早期発見が大事です。

柱の根元や土台部分が腐っていて、心配しています。この場合は、建て替えが必要でしょうか?

腐食が発生している場所やその程度により対処法は大きく変わります。

軽度の腐食であれば、部分的に木材を取り換える等の方法で対処でき、安価な工事費用で済むこともあります。しかし、腐食の場所や状況によっては、建物全体を持ち上げておいて、部分的な交換を行う必要が出てきますから、この場合はやや大掛かりな作業となります。

また、腐食や損傷が広範囲に広がっている場合には、大規模な修繕や、建て替えを検討する必要があります。土台付近や柱の根元部分は、地面に接する場所であるため、湿気が溜まりやすく、乾燥しにくい場所ですから、腐食する前に、こまめに掃除をするなど、普段からのメンテナンスが大切です。

工事費用の目安

社務所や寺務所・客殿・庫裡は、外観は社寺建築としての趣があり、尚且つ、室内には様々な設備が必要になります。

社務所や寺務所には、お札やお守りを頒布するための窓口やカウンターを増築したり、休憩室や会議室を設置したり、耐震化や火災への対策をしたりといったご要望もあります。また、客殿には、法事や祭事、集会などで多くの人が集まることを想定し、冷暖房・トイレ・台所の設置やバリアフリー化、場合によっては浴室を設けることもあり、それらの設備の内容によって工事費は変わります。

また、木材の種類や屋根の形状・間取り・各部屋の大きさによっても、工事費は変動します。

さらに、建物の規模によって必要な室内設備の種類・数・容量によっても工事費が変わります。

このように、建物の「規模」や「室内設備」の質量等、様々な要因によって工事費が決まりますから、実際には、詳細な打ち合わせをしないと、正確な工事費は出せないと考えてください。ただし、全てを平均的な仕様で考えた場合、坪単価で200万円程度の予算をかければ、必要十分な設備を備えたものができると思います。

※ 規模や装飾の程度、外構工事の範囲など、諸条件により、金額は異なります。
※ 工事費の目安は、単純構造で、装飾を施さない場合の金額です。

まずは、お気軽にお問い合わせください。
当工務所は見積・相談 無料です。

社務所や寺務所・客殿・庫裡の工事は、各神社様・各寺院様、様々なご要望や諸事情があると思います。ある程度のお話を伺えば、御見積もできます。電話やメールの内容だけでも、概算見積が可能なケースもあります。早めのご相談で工事費用が安価になることもあるため、遠慮なくお気軽にご相談ください。

「宮大工は忙しいだろうから、こんなことを訊いたら申し訳ない」とご遠慮なさらず、ぜひお問い合わせください。