創業50年神社仏閣設計施工 織戸社寺工務所日本の美と匠の技を未来に傳える

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社寺建築の予備知識

神社仏閣の新築・増改築などをお考えの方が、建築業者に相談する前に、予備知識として、
ぜひ知っておいていただきたいことをいくつかご紹介します。

①建築計画

どんなものを建てるのか、大まかで構いませんので、建物の概略を考えておく必要があります。今現在の建物があれば、それを基準として、間取りや建物の規模をご検討ください。また、他の神社仏閣を見て回って、ある程度イメージに近い建物をいくつかピックアップしておくと良いと思います。新しい社寺建築が完成すると、想像以上に参拝者やご祈祷などが増えて、「新しく建てたのに、手狭になった」という事も少なくありません。予算や敷地が許すなら、大きめの計画をすることがお勧めです。

②材木について

社寺建築で多く使われる材木は、桧・ケヤキ・杉・松・青森ヒバ・米ヒバ・米松など、様々なものがありますが、材種と等級(節のある無し)で金額は大きく異なります。やはり、実際の建物に使われている木材を見て、希望として何を使いたいか決めておくと良いと思います。
ただし、どんな名工が腕を振るっても、木材が乾燥していなければ、「狂い」が出たり木が痩せて緩みが出たりします。材木屋さんによっては、何年も寝かせておいた乾燥材を持っているところもありますので、そういう材木を使うことが理想です。
それでも太い材木はなかなか芯まで乾きませんので、早々に穴を掘ったり切ったりして、建てる寸前まで乾燥に心がけ、最後に寸法や穴ほぞを修正して仕上げます。こうして木の縮みやねじれが建物に悪影響を及ぼす事を防いでおります

③屋根について

社寺建築を計画するに当たり、重要な要素の一つとして屋根をどうするか、という問題があると思います。一般的な感覚として「お寺は瓦、神社は銅板」と言われることが多いのですが、実際には特に決まりはありませんし、現代では技術も研究され耐久性については大きな差がありません。瓦屋根は見るからに重厚な雰囲気があります。銅板屋根は自由な線を演出できるので芸術的な美しさが魅力です。それぞれの特徴をしっかりと理解してご検討ください。

④ アフターメンテナンスの有無

建物全体の重みがなじんで落ち着くまでには、およそ1年以上はかかります。それまでは、屋根瓦に不具合はないか定期的にチェックしたり、建具のすべり調整をするなど、細かいメンテナンスは必要です。
住宅メーカーなどでは最近でこそ『○○年保障』などは当たり前になりましたが、当社では『○○年保障』ではなく一生お付き合いさせていただきます。どのような些細な事でも即座に対応いたしますので、いつでもお気軽にご相談ください。

【要注意!】こうなったらご相談ください

【建具の不具合】
「スムーズに開閉できない」「異音がするようになった」などが考えられます。「力を入れれば動くから」と言って放置しないでお気軽にご相談ください。

【日陰部の処置】
大きな構造材などはすぐにどうにかなるものでもありませんが、常に雨風にさらされる所や日当たりの悪い場所などは、どうしても他より早く傷んできます。日なたと日陰では早い場所は3~5年で差が出てきます。気になったらすぐにご相談ください。

【各部のきしみ音など】
木造建築全般に言えることですが、季節の変わり目や、晴天が続いて急激に乾燥するときには「きしみ音」が聞こえることがあります。木材は生きています。何十年経っても、百年を過ぎても、湿度の影響などで収縮しています。「なにか音がするからすぐに壊れる」と言うことはありませんが、御心配であればすぐに施工業者にご相談ください。

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